前から気になっていたチューブレス(正確にはチューブレディ)を試してみました。
ホイールはBontrager Aeolus Pro37 いままでラテックスチューブ運用してました。タイヤはVittoria Corsaからチューブレス運用するためにCorsa Proに変更。どちらも30Cです。
シーラントはフジチカのマクハルにしてみました。理由はシーラントの定期的な管理ができる気がしないのと、パンク時のこぼれ、汚れを避けたい。あと(違いがわかるかはともかく)ホイールバランスが取れなくなるのは嫌かなあ、と言ったところ。
セッティングは思ったよりは大変ではなかったですが、タイヤ交換は簡単にやりづらくなるというデメリットはありますね。使い切るまで交換はしないかな。
具体的な感想は以下のとおり
1.リムテープ変更→マックオフ21mm。1周巻きで特に問題なさそう。半透明なのでバルブの穴開けとかやりやすかった。
2.タイヤのセット→素手でも問題なくハマる。
3.マクハルのセット(ビードに塗布)→ホイールを固定しないとタイヤが変形してシーラントが溢れまくる…
3.ビード上げ→タイヤブースター使ったらあっさり上がった。
4.シーラントを行き渡らせる。→加減があまりわからず適当(30分弱?)実施。結果としては問題なさそうだけど、この段階でちゃんと石鹸水でエア漏れなくなること見ておいた方が良かったかも。
5.マクハルを抜く→マクハル特有の工程ですが、シリンジ使えば簡単。
6.エア漏れチェック→5barが12時間後に1-2bar下がったのでやや不安(その後、なぜかへり幅はおさまり、4.5barから8時間後に0.2-0.5減くらいに。1日走るには大丈夫そう)
走ってみた感想
乗る前は、転がり抵抗の低さとか、乗り心地とか、違いがわからなかったらどうしようかと思っていたのですが、結構違いがわかりました。(ほっとした)
まずは漕ぎ出しの軽さ。これは単純にチューブがなくなった分だろうと思います。タイヤの重さ性能はそこまで変わらないので、Vittoriaのラテックスチューブ(85gと重め)が入っていたのがシーラント15mmから20mmに置き換わった分?それにしては軽い気がするけど。(チューブとの摩擦とか変形とか言われるやつなのか?)
あとは乗り心地も結構良くなった。空気圧は4.5barと同じにしたのでここまで違うとは思わなかった。タイヤの性能アップもあるんでしょうけど、チューブの分が空気に置き換わったことでエアボリューム増えた、ということが大きいのだと思う。重さだけなら軽量タイヤとかTPUチューブとかで同等にできるけど、エアボリューム増やす、はチューブレスならではですね。
チューブレスにすると空気圧下げられるので乗り心地が良くなるとか言われるけど、いくつかの適正空気圧計算サイトでは、チューブレスにしても0.1気圧くらいしか変わらないので、効果に半信半疑でしたが、同じ空気圧でもエアボリューム増やせる方が効果があるんじゃないかと思う。
まとめると、
セッティングはそこそこ面倒だったけど、タイヤ使い切るなら頻繁じゃないから全然あり(特にマクハルはそうかも)
○チューブがなくなると漕ぎ出しが軽い
○エアボリューム増やせるので乗り心地は結構良くなる。
△?タイヤ交換は億劫になる(その日の気分で変えるとかはとてもやれない)
○懸念のパンク修理もチューブレスキューなら簡単そう(まだ未経験)
と言ったところで全体的には満足。しばらくこれで運用しようと思います。
2023/08/02 追記
調子に乗って軽量ホイール(SMTH Ceralight 30)もチューブレスレディ加工してみました。タイヤはPanaracer Agilest TLR
楽勝かと思いきや、こちらはそこそこ苦戦しました。
まず、タイヤをはめるのに苦戦。タイヤの種類、太さ(25C)、ホイールとの相性、タイヤの個体差もあるかも。1本はギリギリ素手で取り付けられたけど、もう1本はレバー使って、汗だくになりながら5分くらい格闘した。リムにビードをうまく落とせてなかったかもしれない。
ホイールとのタイヤの密着度がかなり高く、シーラントを入れてビード周りにつけようとしたらバルブから吹き出し、空気入れたらバルブコア周辺からシーラントと共に空気が溢れでた。落ち着いたと思っても、石鹸水塗ったサイドウォールから小さな泡が大量に出るなど、なかなか上手くいかず。
ひとまず1-2時間乗るならいいけど、結構エア漏れするので再加工しないとダメそう。
タイヤとホイールで全然難易度違ので、作業を含めて楽しめるくらいでないと、おすすめはしづらいですね。クリンチャーなら不確実性低ので。
ただ乗り心地は良いのはこちらも体感できたので、しばらくはこれで運用しようと思います。
2023/12/10追記
その後、軽量Ceralight30とAgilest TLRの方は安定して、2週間くらいは乗れるくらいになりました。硬い分密着しているのかも。
一方、AeolusPro37とCorsaPro30Cはなかなか安定せず、4気圧と低めから、1日で1気圧くらい減るので、丸一日走るとなると不安あり。こちらは加工後タイヤの側面からエア漏れしていたり、再加工時にリムテープの隙間からリムホールにシーラントが入り込んでいたので、加工を1からやり直し。
1.リムホールにフジチカのドウシルを貼り付け
2.リムテープ幅をらリム内幅と同じ21mmから23mmに変更(マックオフはサイズがないのでシュワルべに変更)。伸ばしながら貼るのと、リムの窪みがあるので25でも入るかも。
3.タイヤはらあらためて脱脂(何度かやっていると、脱脂を丁寧にしたら明らか膜が綺麗で施工直後のエア漏れも少ない)
これでうまくいかなければ、ボントレガー純正のリムストリップに変更するしかないかな…