2024/08/29

10年微妙に悩んでいたお尻の痛みを解消した方法(フォームとサドル沼)

ロードバイク歴は10年くらい(真面目に乗っているのはここ2年くらい)、微妙に悩まされていたお尻の痛みについて解決できたと思うのでいろいろ試したこと含めておさらいしておく。初心者というわけではないが、なかなか悩んでいる人に、一例として参考になれば嬉しいです。

パッドが厚ければよいわけではないのが難しい


<目次>
0.結論
1.どんな悩みをもっていたか
2.ネットで調べたりしたがあきらめかけていたころ
3.ふと思い立っていろいろトライアル(主にフォームとサドルいろいろ)
4.具体的に試したこと3つ
5.まとめ(自分としてのいったんの結論)

0.結論
・お尻の痛みはサドルだけでは解決しない。(これはよく言われていることですね)
・体重をハンドル、ペダル、サドルに分散するためには、乗り方が密接に関係している
・その上でもサドルにより合うあわないはある。ただしサドルが合うか合わないかは乗ってみないとわからないので、テストできるならやった方がよい。(今のところ)

1.どんな悩みをもっていたか
実走では100㎞超えると、ローラー台では1時間でお尻が痛くなるのに悩まされていました。
座骨あたりの痛みがでてきて、サドルの真ん中に座るのがつらくなり、左右交互にずらして走るとか、ダンシングとか、さらにつらくなると休憩はさみながら乗る感じ。そして翌日はお尻が痛い、という感じ。150~200㎞は体力的にはいけるがお尻が無理、という感じでした。

2.ネットで調べたりしたがあきらめかけていたころ
そんな感じなので、ブログやらYoutubeやら調べてみてみたんですが、似たような情報はあるもののズバリな感じでなく、他のこと(フォーム改善とか)に取り組んで放置していました。(100㎞は走れるので普段は大丈夫なので)

<よく紹介される原因と自分の場合>
・サドルに全体重かかっているから
 →でもハンドルにかけると手が痛くなってくる
 →骨盤立てて腕は肘を軽く曲げるフォームがよく言われるので、ハンドル過重し過ぎはだめだと思う
 →ではペダルに体重かける(踏む)?でもそれだと足が売り切れて100㎞走ると峠が不安

・50㎞乗れない初心者ではよくあります。
 →50㎞は余裕だけど、100㎞超えると痛みがでてくるので、微妙に症状が違いそう。

・ローラー台は実装よりは痛くなりやすい。
 →それにしても(実装は5時間とか走れるのに)1時間で痛みがでるのは早すぎでは・・・
 →ローラー台で痛みがでる理由も諸説あるようで釈然としない。
 (フォームを変えずに乗りがち、ダンシングしないから、車体触れないから、とか)

・なんやかんや言っても、ある程度のれば慣れる
 →ここ2年は多少は乗っているのに解決しないので根性論的なのは違いそう。

3.ふと思い立っていろいろトライアル(主にフォームとサドルいろいろ)
そんな状態で日々走っていたのですが、中古の格安サドルをみつけたり、ネットでサドルインプレの動画とかみていて、これまで避けていたサドル沼にはまる覚悟をしていろいろ購入してみました。
※近くでフィッティングとか、テストサドル貸し出ししているところがないのがつらい。
方法は、ローラー台で1時間ほど乗って痛みの出方を比べてみる、という感じです。

4.具体的に試したこと3つ
①サドル変更
・変更前:フィジーク アンタレス(アダプティブ)
 →ここ2年くらい使っていたのがこれ。3Dプリンティングされていて、ベースは固くても
  座面により硬さがことなり、後ろ部分はかなり柔らかい。なのでこの高級サドルでだめならどうしようもないよね、と思ってしばらく放置していました。
3Dプリントサドルを奮発してGetしたが・・・

サドルを変えるにあたっては、メーカーごとに選び方も違うし、ネットの情報もいろいろあってまさにサドル沼という感じでした。

<サドル幅>
→座骨幅を図ってみると11cmと狭めのようなので、狭めのサドルで探す。
 座骨幅+2cmくらいとか言っているのもあれば、スペシャライズドなどは座骨幅を基にしたサイズチャートがあるとか、メーカーにより同じ座骨幅でも推奨サドル幅違うので探すのが面倒でした。

<横からみた形状(フラットか、ウェーブか)>
これもメーカーによりいろいろ違い悩みました。
セライタリアは、骨盤が前傾していたり、着座位置を変更したいならフラット、後傾ならウェーブという感じ。私は猫背でも反ってもいないので、フラットかニュートラルというところ。

一方フィジークは体の柔軟性で選ぶという考え方(スパインコンセプト)だった(その後変わったようなのでそこは後述)ので、体が柔らかくない私は中間のアンタレスがあってそう。
※以前フィジークのアリオネ(フラット)を見た目で選び使っていたのですが、輪行時に立てづらかったので、壊れたときにアンタレス(中間)に変えた経緯があります。

<後ろからみた形状(フラットかラウンドか)>
→スペシャライズドでいうパワー(フラット)とパワーアーク(ラウンド)の違い
 これはインプレとかいろいろみたけれど、わからない・・・乗ってみて感じるしかない。

<穴あきかどうか>
→穴あきもしくはセンターがへこんでいるタイプしか使ったことなかったが、
 デメリットあまりなさそうなので、似たようなタイプで探す。

<パッドなどのクッション性>
→お尻がいたいのだから、厚い方がいいんでしょうけど、それに頼るのは最後の手段だろうといったん優先度は下げて探してみるという感じ。

そんなところからメーカーや形状が違うものをいくつか見つけて試していきました。
・フィジークアンタレスアダプティブ(ずっと使ってたやつをあらためて比較用に評価)
後ろにのれば柔らかいし、尿道圧迫などもないしあまり不満はないのだけど、100㎞超えてくると座骨当たりの痛みがでてくるという感じ。(サドルの問題っぽくないけど)

・セラサンマルコ マントラ(旧世代)
パッド厚めでクッション性が結構ある。意外と調子がよい。が、アップライト気味だと痛みがでてくる。高強度で踏んでいるといいのだけど・・・
あと先端がややぺダリングで触れるというか気になった。
 

・セラサンマルコ マントラレーシング 
マントラと違いずいぶん平たくて、硬い(ベースもパッドも)。細めなのでペダリングはしやすい。フラット座面に骨盤立てて、前傾して踏めば悪くないけれど、序盤から微妙に痛い(どんどん痛みが増すわけではなのだけど)

・セライタリア SLR
こちらもマントラレーシングほどではないが固め。ただベースが細いとか、レールとベースの間の機構で少ししなるのが違う。こちらも前傾で2倍弱では踏み続けないとややお尻に痛みがでる感じ。あとやや太いのか、平たいのか、太ももが若干擦れた。(私は太ももが太め)

と、ここまで、微妙に違いはあるが、3Dプリントのアダプティブを超えられないのか、という予感がしていました・・・

②ポジション見直し
サドルにより高さも長さも違うので、交換ついでにポジション確認もやりました。
といってもサドルの高さと前後位置をあらためてチェックしたくらいです。
(ここはよく言われている股下×なんとかとか特に語ることはないので省略)
ただ、その結果、痛みが少ない実走メインバイクの方がローラー用バイクよりもズレていたたので困惑。(サドル位置が原因ではなかった・・・)

③ショートノーズ化
完全に迷走して、いろいろ数週間ためしていたら、サドルによっても乗り方で痛みが違うこと、セラロイヤルのサドルがフォームの前傾度合いでおすすめサドルが違う、などに気付いて、フォームとの関係にヒントがあるのでは?と思うようになりました。
(フィジークもかなり以前にパワーマトリクスチャートなるもので、体重と速度でサイズを選ぶとか言っていたらしい記事を見つけたこともあります)

心当たりは、ローラー台との決定的な違いと関連しそうと思ったからです。
実走では、ストップアンドゴーで平均パワーは低いものの、そこそこの巡行やヒルクライムなど高強度で走っているのですが、ローラー台はおもに減量目的でそこまでの強度で走っていませんでした。
実装、特にヒルクライムとかではやや前気味に座るようにしていたことにも気づき、もしかして、ショートノーズサドルがいいのかも、と思い、もともと使っていたサドルを前乗りポジションに動かしてみると、症状が改善したため、ショートノーズを試すことにしました。

・フィジーク テンポアルゴ
ローラー台での低負荷長時間走行を見据えて、クッション厚めのショートノーズサドル。やや後ろ気味に座る想定で作られているとのこと。何とも言えないクッション性が気持ちよい。これでローラー台の痛みが結構和らぎました。 

・セラロイヤル リメッド3
最近発売されたセラロイヤルのショートノーズサドル。重さはあるが厚めのパッドに期待したものの、悪くはないが、やわらかい割にはテンポアルゴほど快適ではないかなという感じ。微妙な形状の違いが原因なんだろうか。

・プロロゴ ディメンションNDR
以前から気にはしていたが、なんとなく購入候補にしていなかったプロロゴのサドル。
クッション性が高いNDR(座面も少しラウンドしている)を試してみたら、乗った瞬間にしっくりきて驚いた。特別クッション性が違うわけでもないのに。一番座る部分(穴が開いている部分で細いところ)がかなりしなるのが他のサドルと違うので、そこはひとつポイントな気がします。
もう座った瞬間に快適で、実装用のバイクにつけたら、80㎞でものたりない感覚を初めて抱き、100㎞、120㎞走っても全然つらくない。ということで突然サドル沼から抜けることができました。

ディメンションのNDRじゃないやつとか、スペシャライズドのパワー(もしくはパワーアーク)サドルも試せばもう少しいろいろわかる気はしたけれど、あまりにしっくり来たので、いったん打ち止め。

5.まとめ(自分としてのいったんの結論)
いろいろ試してみて、気に入ったサドルが見つかったことには満足はしているのですが、原因がわからないのは少し気持ち悪いですが、いったんここまでの実体験をまとめて、しばらくサドル沼からは離れたいと思います。
<結論>
・お尻の痛みはサドルだけでは解決しない。がサドル(パッド以外)で解決することもある。
・体重をハンドル、ペダル、サドルに分散するために、ペダルの上に重心を持っていく。
 (踏む意識では足が売り切れるが、前傾してペダルが自然に下りる感じ)
・その上でもサドルにより合うあわないはある。ただしサドルが合うか合わないかは乗ってみないとわからないので、テストできるならやった方がよい。

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